2012-02-22 第180回国会 衆議院 予算委員会 第14号
次に、年金で生活をされている高齢者の方というのは今本当に大変な状況でありまして、このパネルを見ていただきたいんですけれども、政府の家計調査によりますと、この間、平均夫婦高齢者世帯の年金給付は大幅に減っております。二〇〇〇年には、年金収入が年に二百七十七万円ありました。今では二百五十三万円です。二十四万円減少しております。
次に、年金で生活をされている高齢者の方というのは今本当に大変な状況でありまして、このパネルを見ていただきたいんですけれども、政府の家計調査によりますと、この間、平均夫婦高齢者世帯の年金給付は大幅に減っております。二〇〇〇年には、年金収入が年に二百七十七万円ありました。今では二百五十三万円です。二十四万円減少しております。
政府の家計調査を見ましても、この十年間、平均夫婦高齢者世帯の年金給付が大幅に減っておりまして、年金の収入が減ったために年に二十三万円の減少であります。その反面、保健医療、介護保険、所得税、住民税、この負担は大きくふえておりまして、十年間で年間十万円負担がふえているんです。したがって、貯蓄を取り崩して生活しているけれども、貯蓄も底をつくような状態になっている。
このパネルを見ていただければわかりますが、政府の家計調査によりますと、この十年間、平均夫婦高齢者世帯の年金給付は大幅に減っております。そのために、ここにありますように、収入が二十三万円もダウンしている、減っている。その反面、保険料、保健医療、介護保険、住民税の負担というのは大きくふえております。十年間で年間十万円も負担がふえました。
具体例で申し上げますと、我が国の人口動態統計によりますと、平均夫婦の年齢差は約三年であります。今この年齢差の夫婦を考えまして、繰り上げ支給の減額年金ではなく正常給付のフルペンションを考えますと、夫が六十歳で退職して老齢厚生年金が給付され、これが五年間続きます。続いて、夫が六十五歳になりますと夫の老齢国民年金が加わりまして、これが三年間、このモデルの場合続くわけです。
次に、年金改正案については、少なくとも平均夫婦六万円レベルの年金水準の実現、インフレに対応できる賃金自動スライド制の採用、拠出した保険料の多少にかかわらず、拠出期間の長短にもよらない最低保障制度の確立、積み立て方式から賦課方式への転換などがこの際実現されることを国民は期待いたしていたにもかかわらず、政府案にはこれらの片りんすらも見えず、まぼろしの五万円年金とさえいわれているのであります。